ドラ・ガルシア
レクチャーパフォーマンス『ロミオ』

  • Photo: Aksel-Dev Dhunsi
  • Copyright: Trondheim Kunstmuseum and Dora García

プロではない参加者/観客に行為を委託するコンセプチュアルなパフォーマンスの数々で知られるアーティスト、ドラ・ガルシア。展示空間に行為を介入させることで観客と作品、行為と鑑賞の関係性を問い直し、観客も傍観者ではいられない演劇的状況を作り出す。

今回、国際展の一部として展開される作品は、冷戦時代の東ドイツにおけるスパイ作戦「ロミオ」に着想を得たもの。作戦ではロミオと称するスパイたちが西ドイツの行政機関で働く女性に狙いを定めて近づき、情報を得る代わりに女性への愛やアテンションを与え続けていたという。ガルシアはこの関係性を展覧会へと持ち込む。若い「ロミオ」たちパフォーマーは、スパイのごとく観客に近づき、礼儀正しく好意的な関係を築いていく。

さらに今回、あいちトリエンナーレのために特別に行われるレクチャーパフォーマンスでは、あたかも男性アイドルグループの記者会見のように設えられた舞台上にロミオたちが登場。ドラ・ガルシアや観客との質疑応答を通じて、虚構の中に生まれるリアルな親密さや、女性にとっての理想的男性のクリシェ・イメージ やその 欲望が暴き出される。

エクステンション企画:国際現代美術展参加作家によるレクチャー形式のパフォーマンスや、作品の集団鑑賞と議論の場を組織する企画。

公演日時
8月3日(土)14:00
8月4日(日)12:00
上演時間
45分(予定)
上演言語
英語/日本語(逐次通訳)
会場
愛知県芸術劇場 大リハーサル室
アクセス
地下鉄東山線または名城線「栄」駅より徒歩3分
チケット料金

ドラ・ガルシア

  • 1965年バリャドリッド(スペイン)生まれ
  • バルセロナ(スペイン)/オスロ(ノルウェー)拠点
  • Photo: Bruno Dubner

映像やインスタレーション、パフォーマンス、演劇、ドローイングまで、幅広い形態で制作を展開している。彼女は、制度によって管理される環境に対し、例えば観客が傍観者でいられない、議論が巻き起こるような演劇的状況を作り出し作品とする。その空間にはしばしばパフォーマーが介在し、観客のあらゆるタイプの行動や意思決定と共に、作品に影響を与えたり変化を及ぼしたりする。アーティスト、作品、観客をめぐる関係性を探ることで、コミュニケーションの過程に焦点を当て、観客が批評的な意識で作品に関わる重要性を視覚化する。

主な作品発表

2018
個展「Segunda Vez」ソフィア王妃芸術センター、マドリード(スペイン)
2012
ドクメンタ(13)、カッセル(ドイツ)
2011
第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ、スペイン館、ヴェネツィア(イタリア)
2008
第16回シドニー・ビエンナーレ「Revolutions – Forms That Turn」、シドニー(オーストラリア)
2007
ミュンスター彫刻プロジェクト2007、ミュンスター(ドイツ)