小泉 明郎
『縛られたプロメテウス』(仮)

  • 『サクリファイス』
  • Photo: Meiro Koizumi

国家・共同体と個人の関係、人間の身体と感情の関係について探求する映像作家・小泉明郎。暴力や自己犠牲の感情が生まれるメカニズムを考察し、当事者たちの感情を追体験させる演劇的な映像は、美術のみならず世界の演劇界からも大きな注目を集めている。

あいちトリエンナーレからの委嘱を受け、VR技術を使った初の本格的演劇作品に挑む今作の出発点はギリシャ悲劇『縛られたプロメテウス』(アイスキュロス作)。未来を予見する能力を持ちつつも、ゼウスから火を盗み、人間に与えた罪で永劫の苦しみを味わうプロメテウス。 この神話的時間から発想された近未来 の中で、観客は、自分とは異なる「他者」の感覚や感情を追体験する。VRによって身体と知覚を拡張させたその先で、私たちが経験するのは、ユートピアか、ディストピアか?

公演日時
10月10日(木)-14日(月・祝)
詳細は決定次第発表
上演時間
60分(予定)
上演言語
日本語(英語字幕)
会場
愛知県芸術劇場 大リハーサル室
アクセス
地下鉄東山線または名城線「栄」駅より徒歩3分
チケット料金
7月発売予定
注意事項
未就学児はご入場いただけません
託児
本公演では、託児サービスを実施予定です。詳細は7月頃に発表いたします。

小泉 明郎

  • 1976年群馬県生まれ
  • 神奈川県拠点

国家・共同体と個人の関係、人間の身体と感情の関係について、現実と虚構を織り交ぜた実験的映像やパフォーマンスで探求している。人は、国家や守るべきもののために命を投げ出すことができるのか/他者を殺すことが赦されるのか。歴史や日常の裂け目から立ち現れる究極的な問いをめぐって、かつての特攻兵や加害軍人、イラク戦争従軍兵などへの聞き取りを通じて、暴力や自己犠牲の感情が生まれるメカニズムを考察。当事者たちの感情を追体験させる演劇的な映像は、観客を現実と夢、過去と未来、絶望と救済、憎悪と愛情、加害者と被害者の両極に引き裂き、誰もが傍観者たり得ない社会を批評的に映し出す。

主な作品発表

2018
『サクリファイス』パフォーミング・アーツ・フォーカス、ソウル(韓国)
2018
個展「Battlelands」ペレス・アート・ミュージアム・マイアミ、マイアミ(米国)
2017
個展「帝国は今日も歌う」VACANT、東京
2015
個展「捕らわれた声は静寂の夢を見る」アーツ前橋、群馬
2013
個展「プロジェクト・シリーズ99:小泉明郎」ニューヨーク近代美術館、ニューヨーク(米国)
2010
あいちトリエンナーレ2010「都市の祝祭」愛知